こんばんわ、豊嶋です。
サボっていた分?取り戻したい気分です。
AIがんばれ。
しゃがむこと:体の万能薬!そして、健康を「座り込んで」いないか?
しゃがむ。それは、ただ体をかがめるだけの地味な動作ではありません。現代社会に生きる私たちにとって、そして私たちの体が本来持っている能力を最大限に引き出す上で、驚くほど大切な「秘技」なんです。そして実は、この秘技が、背骨の牽引や肩甲骨のストレッチ、さらには衛生面まで影響を与え、特に女性の健康寿命にまで関係している、という、ちょっと衝撃的な話があるんですよ。
「しゃがむ」は、人類共通の“スーパーパワー”だった!?
考えてみてください。赤ちゃんは、誰に教わるでもなく、最初から完璧にしゃがめますよね。アジアやアフリカの地域では、今でも多くの人が、しゃがんだ姿勢で食事をしたり、仕事をしたりしています。これは、人類が何万年も前から自然に行ってきた、ごく当たり前の動作なんです。
でも、現代社会はどうでしょう?私たちは椅子に座り、ソファに沈み込み、車や電車で移動します。足腰を曲げ伸ばして深くかがむ機会は、靴の紐を結ぶ時か、落とし物を拾う時くらい。まるで、かつて空を飛べた鳥が、いつの間にか地面を歩くようになったみたいに、人類共通の“スーパーパワー”を忘れかけているんです。
椅子のような便器が奪った「股関節の自由」と「衛生」
私たちの体が最も自然で健康的に機能するには、股関節が最大限に曲がる「しゃがむ」姿勢が不可欠です。股関節は体の土台であり、ここが硬いと、腰痛や膝痛の原因になったり、姿勢が悪くなったりと、全身に悪影響を及ぼします。
普段椅子に座りっぱなしの生活は、股関節を常に90度程度しか曲げない状態に固定します。それは、まるで固まったバターのように、股関節の周りの筋肉や靭帯を硬くしてしまうんです。そして、私たちが日常的に使う、あの椅子型の便器。それは、まさにこの「座りっぱなし」の習慣を、排泄という生理現象にまで持ち込んでしまった、体の柔軟性を奪う落とし穴と言えるかもしれません。
さらに、この椅子型の便器には、もう一つ見逃せない問題が。私たちは「座る」ことで便器に直接触れるため、不特定多数の人が座る場所では、どうしても衛生面での懸念が生まれてしまいます。特に公共の場所では、座面を拭いたり、トイレットペーパーを敷いたりする手間を感じたことはありませんか?衛生的であろうとするたびに、余計な気苦労が増える…これもまた、椅子型便器の「見えない代償」なのかもしれません。
和式トイレこそが「長寿の天然ジム」!特に女性にとって
ここで改めて見直したいのが、かつて日本の多くの家庭で当たり前だった和式トイレです。今や見かける機会も少なくなりましたが、あれこそが、私たちが意識せずとも「しゃがむ」練習を毎日欠かさず行っていた、究極の天然ジムだったんです!
和式トイレを使うたびに、私たちは深くしゃがみ込み、股関節、膝、足首の関節をフル活用し、太ももやお腹の筋肉を鍛え、体幹を安定させる必要がありました。これは、日々の排泄のたびに数回の「完璧なスクワット」を自然と行っているようなもの。この毎日の運動が、どれほど多くの日本人の足腰を強く保ち、結果的に健康寿命を延ばすことに貢献してきたか…想像すると、なんだか和式トイレが「賢者」のように見えてきませんか?
そして、これは特に女性にとって、非常に重要なポイントなんです。しゃがむ動作は、骨盤底筋群を適切に使い、強化するのに役立ちます。この筋肉群は、出産や加齢によって緩みやすく、尿漏れなどのトラブルの原因となることがあります。和式トイレを使うことで、無意識のうちにこの大切な筋肉が鍛えられ、女性特有の健康問題を予防し、生涯にわたる身体の快適さを支えてきたと言えるでしょう。
「しゃがむ」は、背骨と肩甲骨も大喜び!体の万能調整ボタン
深くしゃがむ姿勢は、体の外側だけでなく、内側にも良い影響を与えます。
- 背骨の牽引効果: 深くしゃがんで体を安定させると、背骨は自然と重力によって真っすぐに引き伸ばされるような形になります。これは、普段座りっぱなしで圧迫されがちな椎間板(背骨のクッション)にかかる負担を軽減し、まるで背骨を優しく牽引しているような効果が期待できます。腰回りの緊張が和らぎ、姿勢が改善される手助けになるんです。
- 肩甲骨のストレッチ: しゃがんだ姿勢で手を前についたり、腕を組んだりすると、自然と肩甲骨周りの筋肉が伸び、ストレッチされます。デスクワークなどで固まりがちな肩甲骨の動きが良くなることで、肩こりの軽減にも繋がります。
- 消化と排泄の促進: しゃがんだ姿勢は、骨盤底筋群をリラックスさせ、腸に自然な圧力をかけることで、排泄をよりスムーズにします。これは、腸の健康、ひいては全身の健康に直結すると言われています。
- 集中力と安定: 地面に重心が低くなるため、心が落ち着き、集中力が高まります。瞑想の姿勢にも通じる、心身の安定をもたらす効果があるんです。
まるで、自分自身の心と体の**「万能調整ボタン」**を押すように、全身のバランスを整えてくれる、それが「しゃがむ」という行為なんです。
今日から意識的に「しゃがむ」を取り戻そう!
残念ながら、私たちの日常から和式トイレが姿を消しつつある今、意識的に「しゃがむ」動作を生活に取り入れることが、より重要になっています。
例えば、
- 物を拾う時は、膝を曲げて深くしゃがんでみる。
- 子供やペットと目線を合わせる時は、座るのではなくしゃがんでみる。
- ちょっとした休憩時間に、椅子ではなく地面に深くしゃがんでみる。
- もし機会があれば、和式トイレを積極的に使ってみるのも、全身運動になる最高のトレーニングになりますし、衛生面での安心感も得られますよ!
最初はきついかもしれませんが、続けていくうちに体が慣れて、本来持っていた体のしなやかさ、そして内側から湧き出る健康を取り戻せるはずです。
しゃがむこと。それは、失われた人類の身体能力を取り戻し、心と体を整え、そして特に女性の健やかな毎日と長寿を支えるための、シンプルでパワフルな秘訣なんです。
と、思いますよ。
監修:豊嶋浩平
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