ひー、ハラ痛て。
豊嶋です。
年末に開催した「打ち納め」で事件は起こった。
「・・・リーチ。」
男は静かに牌を横に曲げた。
場所は、浦添市の某雀荘。
昼の1時から開始された麻雀は、既に夜8時を迎えていた。
今年を締めくくる年末の大勝負だった。
局面は最終局。
男は本当の意味でのラス親だった。
場に、緊張感が漂う。
男は最下位。
アガれば、親の連チャン。
振れば、そこでおしまい。
卓を囲むメンバーは慎重に捨て牌を選ぶ。
「・・・切りたくないな。」
手堅く打ってきたメンバーの一人がつぶやく。
その切れない牌を切り、勝負に出てくる。
親番の男は不気味な静けさを保っている。
脂っこい捨て牌が重ねられていく。
順目は進む。
終盤、捨て牌の3段目。
オレはちらりと、そのリーチした親の顔を見た。
(おかしい。。)
違和感があった。
いつも雄弁な男が、黙りこんでいる。
目にひかりがない。
いつも余裕の笑みを浮かべている男が、灰色に沈んだ顔をして、ツモを繰り返している。
もしや。。。
「ノーテンリーチ(チョンボ)だったりしてっ!?」
ふざけて言ってみた。
男は微動だにしない。
いつも雄弁な男が、一言も発しない。
果たして、彼だけが知る真実とは!?
最後の牌が切られた。
男「ノーテンリーチ。チョンボです。。」
他「プっ」
やっぱりいいいいいい。(んふっ)
いつも、喋ってる人が、級に無口になったら、不自然じゃん。(んふふっ)
だって、さっき良い手が入った時はニンマリしてたもん。(んふふふっ)
で、今、暗い顔して、だんまりしてたら、そりゃ分かるよ。(んひひっ)
大いに笑った。(んああははっ)
打ち納め兼笑い納めもさせてもらった。(うっふふふ)
まあ、教訓は、コレ読んだら分かるとして。
麻雀はゲーム機でやるのもいいけど、こうやってリアルでやったほうが、色々ハプニングがあるから(っふっ)、より面白いですよ。
ゲーム機は便利だけど、ゲーム機でやっても、リアルでは全然強くなれません。
ポーカーフェイスとか要らないし、点数計算とか、ポンとかリーチとか教えてくれるし、待ってくれるし。
あと、すげー面白いハプニングとか絶対ないでしょ。
(まあ、何事もそうか。)
あ〜。思い出す。
あ〜、ホントいい人だった。
※ちなみに、今回卓を囲んだメンバーはみんな知人で仲良くやってるメンバーです。
ギスギスしたギャンブルとしての暗い麻雀じゃあないので、あしからず。
豊嶋
PS:
男はみんなに迷惑をかけてしまったと思っていた。
どうしようかと思っていた。
申し訳ない気持ちでいた。
だけど、笑ってもらって救われたと言った。
これは、ユーモアと笑いが、気付かないウチに誰かを助けてるという話でもある。
年末笑って過ごしたい!人数いればやること一つ〜リアル麻雀のススメ〜
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