たくさんの花が飾られていた。
その社長には、沖縄の多くの人間が世話になった。
社長は最後の最後まで、人に家族に、自分の弱音や苦しみを見せなかった。
沖縄の激動の時代を駆け抜けた。
たくさんの人生を背負い、駆け抜けた。
そんな大きな社長が、息子に残した言葉。
「人には優しくしろ」
「苦しくても、歯を食いしばって頑張れ」
「有限実行」
毅然とした態度で、謝辞を述べるご子息。
立派だった。
その日、真夏日の沖縄の新都心では、小さくも渋滞が起きていた。
豊嶋
コメントを残す