外に自分の居場所があるってステキです。
豊嶋です。
ココナッツさんのスリランカ紀行。
延べ14日間の男二人旅。
登場する様々な人物。
その一人、パルさんが言った。
「見せたいものがあるんだよね〜」
彼の得意技は、ノールックパス。
あらぬ確度から、パスが来る。
油断していると、トラップミスして足をくじく。
気を引き締める。
さて連れて来られたのは、なにやら華やかな劇場。
パルさんに言われるがまま、ついていく。
パルさんは、さわやかにチケットをプレゼントし、去っていった。
右も左もわからず、チケットを握りしめる3人。
おそるおそる中に入ると、豪奢な作りのロビーに世界各国からの観覧客が溢れかえっていた。
何気なく中を見回すと、見覚えのある顔。
その場所は、なんとはるな愛さんがミス・インターナショナルを受賞した地だった。
(これはスゴイ所に来た。パルさん、ありがとう)
せっかくとってもらった席を、しっかり確認する。
原因不明の喉のカラカラを、ドリンクサービスでウルオス。
そうこうしているウチに入場開始。
前から4番目ぐらいのVIP席。
期待に胸などを膨らませ、開演を待つ。
重厚な真紅の緞帳があがり、ショーが始まる。
軽い笑いでつかみはOK。会場を温める。
メインは世界各国の文化をコンセプトとしたショー。
自分の国の番になると、中国の方が歓声と拍手喝采。
ときおりの笑顔とウインクに、勘違いしたハートが撃ちぬかれる。
完成度の高さ。輝く舞台と衣装とダンス。
観覧後、なぜだか涙がにじんだ。
(パルさんが見せたかったものは、コレだったんだ!)
あっという間の2時間。
豪華で満足なショーも終わり、敷地内での記念撮影タイム。
壇上に引っ張りあげられる二人。
満面の笑顔で、写真をとる。
もちろん全員お兄さんだ。
からの、チップをとられるココナッツさん。
イタがるココナッツさん。
入場料以上にチップをとられ、怖気づき、呆然とするココナッツさん。
その目からは、精気が完全に失われていた。
大量のチップを払った男の、頬に印された誇り高き勲章。
パルさんの愛弟子の目は、少し潤んでいたと思う。
戻ってきた二人は、なにかオイハギにあったかのようだった。
パルさんが、本当に見せたかったもの。
「チップのこわさ?」
いや、違うはずだ。
そこには皆の居場所があったんだ。男、女、それを超越した存在の。
誰もが自分の居場所を探してて、そういう場所がココにあるということ。
全ての人に居場所はあるはずだということ。
ビジネスに昇華して、光り輝かせられるはずだということを。
それを探し出せ、なけりゃ作れ。
「君らには、そのチカラがあるんだよ」
メッセージは確かに受け取った。
(ああ、パルさん、わかったよ。。)
咲き誇れ!咲き誇らせよう!未だツボミの名も無き花たち!!!!
劇場に大きく掲げられたタイ国王の肖像画。
僕にはこころなしか、パルさんの生温かい笑顔に見えた。
豊嶋