※これはフィクションです。
あるところに世界征服を企てる魔王さんと子分がおりました。
子「ウヒョヒョヒョヒョ。大魔王さま〜。イイことを考えました〜。愚かな人間どもを滅亡させる計画でございます〜。」
魔「またお前かよ。今はキビしいぞ。科学も発展してるし。んで、何?」
子「あのですね〜。私が大臣に化けてですね〜、こんなルールを作るんでゲス〜」
そのルールは簡単だった。
たった2つだけ。
「結婚制度」
「何歳になっても乗り物を運転することができる」
子「どうでゲスか??」
魔「いや、乗り気しね〜な〜。だって、いくつになっても運転してイイんだろ?みんな嬉しいんじゃん?で、オスメス一対一の恋愛約束だろ?おめでたくない?チッ、けど、ま〜い〜や。やってみ」
そして、人間界でいうところの100年後・・・、
作戦は、魔王の予想を裏切り、莫大な功を奏した。
結婚により、力のあるオスがハーレムを作る時代は終わりを告げ、力のないオスもツガイになれようになった。
すると、じわじわと子供の数は減っていった。理由は簡単。ほとんどのツガイが3人以上の子供を育てられなかったのだ。
また医学も進んだ長寿社会では、高齢の者も乗り物を運転した。すると運転を誤って、若い命を奪うという事故が度々起きた。
結果、少子高齢化がどんどん進んだ。
人間の生産性はどんどん奪われた。もはや魔王と戦えるものはほとんどいなくなった。
一部の人間はそれに気づいていたが、すでに浸透したルールを変えるのは簡単なことではなかった。
子「人間たちは、まだあのルールにしたがってますよ〜」
魔「マジ!?いやしかし、これフツーに気づかない?こんなのに今まで手を焼いてたとはな〜。も〜時間の問題じゃん。俺の寿命ハンパないから、こりゃ楽ちんでイイや。いや〜ありがとね」
子分は世界征服の経費をシコタマうかして、魔王さまからたんまりボーナスをもらいましたとさ。
トッピンパラリノプ〜。
※これはフィクションです。
豊嶋航平