真逆!心に火を付ける歴史の先生

〜これはフィクションです〜

 

とある国の中学生。

 

「社会は嫌い。だってただのマル暗記じゃん。」

 

確かに、俺も苦手だった。

歴史なんて特に。

どこの誰かも知らない人の名前を覚えたり、年号を覚えたり。

ただただ詰め込みで、全く興味なし。

しかも生活には全然役に立たない。

興味を持てというのが無理な話なのでは??

原始人とか遠すぎて、、、、。

 

そんな学校に新しい先生がやってきた。

その先生はいきなり生徒に質問した。

 

先生「お前ら、タピオカ好きか??」

 

生徒たちは、はあ?という顔をしながらも、まばらに頷く。

 

先生『タピオカってのはな、C国発祥でな、あっちではタイヤが原料だったりするんだぜ?』

 

生徒たちは、え?と話に惹きつけられる。

 

先生「でな、その国では最近『食べ物の材料は食べ物以外使ってはいけません』っていうルールができたんだ」

 

生徒たちは、うそーっと笑い会う。

 

先生「なんで、そんな国になってしまったかというとな、最近Sっていうのが大統領になってな。ほら教科書見てみ」

 

先生は、最後のページからめくらせ始めた。

歴史の教科書を初めのページからでなく、逆から教え始めた。

身近なことをネタにそのルーツ・理由を話して聞かせた。

生徒が今日家に帰って、すぐ話せるネタだ。

 

そうなると、少年少女特有の「なんでなんで病」がむくむくと顔をだす。

 

生徒「なんでこの人が大統領に?大統領ってどうやって選ぶの?あと・・・」

 

その年の中間試験、社会の平均点は20点上がった。

生徒たちは、誰が勧めるでもなく新聞を読むようになった。

 

その国に、社会嫌いの中学生は、もういない。

 

〜これはフィクションです〜

 

豊嶋浩平


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