※これはフィクションです。
2014年、NBAではサンアントニオ・スパーズがファイナルを制覇した。
Wikipedia「サンアントニオ・スパーズ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BA
スパーズには、スター選手がいない。
NBAで、最も外国人選手が多いチーム。
そんなスパーズが、NBAにおいて最強のチームになった。
「なぜか?」その秘密を超分析した!
チームとは何か、どうあるべきかということか、そこに集約されていた。
ヘッドコーチは、チームの流れが悪くなりそうなときには、すぐにタイムアウトをとる。
消化試合では、スタメンを試合にも呼ばず、休ませる。
メディアからの非難は轟々。
避難されようとも、チームの成果を最優先に考え、決断する。
チームのためではない、ひとりよがりのプレーには激怒する。
試合中、不調の選手にも存在意義があったことを直接伝える。
徹底的に自分の役割を果たす。
選手も自分の役割を果たす。
チームのために、自分がなにができるのか、それをコートの上で実行する。
チームプレーについての認識が違う。
チームのために、個人のスキルを発揮する。
チームのシステムに縛られ、没個性になるのとは全く異なる。
ベテランは、経験と冷静さを持って、堅実にしっかりとしたプレーに徹する。
ルーキーは、勢いのあるプレーをし、コートを走り周り、激しくディフェンスし、チャレンジし、敵を翻弄する。
スタメンもベンチも全員が、チームとして闘う。
スタメンは、スタメンに選ばれた責任を果たす。
ベンチは、スタメンが疲れた時、不調のときに、カバーする。
もし、スタメンが不調で、ベンチメンバーが出場したとして、それで負けたなら、それはチーム自体が弱いということ。ベンチに座る自分が弱かったということにつながる。
だから、チームが強くなるために、ベンチのメンバーは自分の力を日々向上させる。
だから、スタメンも体力を気にすること無く、存分に力を出せる。
消化試合の時にだけでてくるだけの存在は一人もいない。
全選手のモチベーションが違う。
このチームはベテランがチームを引っ張る。
そうすることで、体力的な問題があるから、若手も必ず出番がやってくる。
ベテランが疲れてくる。
ルーキーが、オレに任せろ!となる。
とても人を大切にしているのだ。
そして、老若混在することで、ベテランが培った経験を、若い選手に自然と移行させていく仕組みがある。
伝えるベテランと、教わるルーキー。
ひとつの社会といってもいい循環がある。
スカウト陣。
毎年、好成績を残しているので、ドラフトの指名権はいつも最低だ。
だから、スカウト陣はアメリカだけに目を向けていない。
マーケットは世界を視野に入れている。
そこに人種の壁は存在しない。
誰も知らない、他のチームが見向きもしないプレーヤーを発掘してくる。
人に得手不得手はある。
凸凹している。
だが一つにまとまれば、力は円になる。
バランスの良い形になる。
人、一人一人を円にしようとしない。
チームのために、各々が自分に課した役割を精一杯果たす。
選手も、ベンチも、ヘッドコーチも、スタッフも。
シンプルにそれだけを体現し続けて、この20年で5度目の優勝を果たした。
勢いだけの優勝ではない、常にファイナルへ出場し、安定した結果を残し続けている。
豊嶋
※これはフィクションです。