その日の国際通りは騒がしかった。
路面から跳ね返る、子どもたちの声。
表にでると、広場にはたくさんのテントが並んでいた。
子どもたちの市場が開催されていた。
パン、ドリンク、ケーキ、お花、お菓子。
企業がタイアップして、様々な出店が並ぶ。
この広場には珍しく、大勢の人で賑わっていた。
子どもたちは声を張り上げ、売り子として活躍する。
そして、ミルミル売りさばく。
子供の目的達成へのピュアさ。
まっすぐ目の前のことに、全力を傾ける。
だが商売をなめてもらっては困る。
ここで大人としての威厳(?)を。
ちょっといじわるする。
豊「このパン130円は高いな〜。もう1個買うからさ、100円にまけてよ?」
子供「う〜ん、、、いいよ!!」
企業の方「あ、それはちょっと。。スミマセン。」(小声)
あ〜、やられた。
結局、定価で2個買っちゃいました。
日頃、お小遣い制であろう彼ら(子供)。
お金はどうやったら、稼げるのか。
世の大人たちは何に弱いのか。
自分らの強みは何か。
良い勉強になったはず。
(子供の時に商売というものをしっかり学んでおけば、オレだって今頃。。)
昼下がりの国際通り。
一人のいい大人がパン2個を片手に、売り子の子供たちを横目で羨ましそうに見ていた。
豊嶋