ノンフィクション童話「ひとりぼっちの太陽とうつむきヒマワリ」〜信じあう二人に贈る〜


太陽はひとりぼっちでした。
 
だれもこちらを見てくれませんでした。
自分が必要かどうかわからないまま、それでも輝き、熱を発し続けていました。
ひとりで自分の役目を果たそうとしていました。
 
そんなある日、太陽はある星に一輪のヒマワリを見つけました。
そのヒマワリはすこしだけうつむいていました。
顔が下向きなので、雨がふると、しずくが顔から滴り落ちます。
 
太陽は気になりました。
しばらく見ていると、ヒマワリも気がついたのでしょうか。
ふと顔をあげました。
 
ヒマワリと太陽は目が合いました。
ヒマワリも太陽を見つけました。
 
次の日、太陽はまたヒマワリに会いにいきました、
なんだか顔がすこし上を向いた気がしました。
 
また次の日、そのヒマワリに会いにいきました。
やっぱりヒマワリの顔はすこし上向きになっていました。
 
その次の日は曇り空。雨の日でした。
お互いに見えないのですが、それでも太陽はいつもどおり輝きました。
ヒマワリは顔をあげました。
 
もうおわかりですね?
 
それからというもの、もうヒマワリの顔から雨が滴ることがなくなりました。
太陽も、もう一人ぼっちじゃありません。
見てくれるヒマワリがいます。
たまに曇り空や雨の日もあって、お互いが見えなくなる時もありますが、なにも心配していません。
 
ヒマワリは、自分を照らす太陽があることを見つけ、知りました。
たくさんの良い種を実らせ。太陽に向かって力強くのびていき、いつも元気でいることを知りました。
 
太陽は自分を見つめてくれる花、ヒマワリがあることを知りました。
太陽を嬉しがらせる花があることを知りました。
自分は元気な笑顔を咲かせることができることを知りました。
 
そして太陽とヒマワリは、なにがあってもこわれない仲良しさんとなりましたとさ。
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とっぴんぱらりのぷ〜。
 
豊嶋浩平


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